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加治 大哉*; 森田 浩介*; 森本 幸司*; 羽場 宏光*; 浅井 雅人; 藤田 訓裕*; Gan, Z.*; Geissel, H.*; 長谷部 裕雄*; Hofmann, S.*; et al.
Journal of the Physical Society of Japan, 86(3), p.034201_1 - 034201_7, 2017/03
被引用回数:27 パーセンタイル:82.58(Physics, Multidisciplinary)理化学研究所のガス充填型反跳核分離装置GARISを用いてCa + Cm Lv融合反応を調べた。116番元素Lv, Lvと思われる核反応生成物に起因するアルファ線と自発核分裂の崩壊連鎖が7事象観測された。崩壊連鎖中に観測された原子核の性質は過去の報告値とよく一致したが、1つの崩壊連鎖で一部矛盾が観測された。これはCnの新しい自発核分裂分岐比の存在、あるいは新同位体Lv生成の可能性を示唆するものと思われる。
小浦 寛之; 橘 孝博*
日本物理学会誌, 60(9), p.717 - 724, 2005/09
重・超重核領域の原子核崩壊様式について解説を行う。まず近年の新同位体同定実験の経緯について簡単に述べ、次いで原子核質量公式について説明する。そして原子核が引き起こす崩壊現象を各様式ごとに記述し、われわれの開発した質量公式を用いた理論予測をもとに、重・超重核領域の崩壊様式について議論を展開する。そこでは、自発核分裂が優勢であると予想される未知核種領域の指摘や、超重核の安定性の島の性質、さらに超重核と星のr過程元素合成との関係などについて述べる。最後に、超重核の安定性の島より中性子過剰な核の存在について、その可能性を指摘する。
小浦 寛之
RIKEN Accelerator Progress Report, Vol.38, P. 9, 2005/05
重・超重核領域における崩壊様式について、特に陽子放出部分半減期について計算を行い、他の崩壊様式との競合について議論した。陽子放出部分半減期についてはわれわれが開発した単一陽子ポテンシャル及び質量公式を用い、1次元WKB法により推定した。こうして求めた部分半減期は既知核種の実験値と比べて100倍1/100程度の精度で再現し、崩壊など他の崩壊予測理論と同程度の結果となった。これらの計算した結果を同時に研究を進めている崩壊,崩壊,自発核分裂半減期を考慮した崩壊分岐比計算に取り入れ、超重未知核種に適用した。結果は、中性子魔法数近傍の陽子過剰未知核種領域に陽子放出が優勢な核種が存在し得る可能性を見いだした。一方、付近の陽子過剰未知核種領域に関しては自発核分裂半減期が非常に短く、陽子放出はほとんど見いだせないであろうという結果となった。
Son, N. N.*; 永目 諭一郎; 西中 一朗
Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry, 250(2), p.255 - 261, 2001/11
被引用回数:0 パーセンタイル:0.01(Chemistry, Analytical)軽アクチノイドから重アクチノイドに至る領域での自発核分裂ならびに熱中性子核分裂における質量収率分布を多重モード核分裂の考えに基づいて解析した。この方法を用いることで、核分裂収率の予測を数個のパラメータで比較的良く再現できることがわかった。
池添 博; 生田 智彦*; 光岡 真一; 永目 諭一郎; 西中 一朗; 塚田 和明; 葛巻 剛*; J.Lu*; 大規 勤*
European Physical Journal A, 2(4), p.379 - 382, 1998/00
被引用回数:10 パーセンタイル:52.77(Physics, Nuclear)Si+反応を使ってSgの合成実験を行った。実験はタンデム加速器からの158MeVSiビームをUターゲットに照射し、反応生成核を反跳生成核分離装置を使って測定した。崩壊は見られなかったが、自発核分裂イベントが2個見つかった。その寿命は54秒で生成断面積は180ピコバーンであった。この自発核分裂は新アイソトープSgのものである可能性が高い。
岩本 昭; Kondratyev, V. N.*; A.Bonasera*
Proc. of Tours Symp. on Nuclear Physics III, p.222 - 229, 1997/00
ヴラソフ方程式に基づいた多体模型により、自発核分裂及びサブバリアー核融合の計算を行った。トンネル現象を多体論で扱う方法は、虚時間のTDHF法で試みられたが、その後の発展が見られない。われわれの方法は多粒子の運動を古典又は古典的に扱うことにより、この限界を破ることを意図している。核分裂の計算にはまだ問題も残っているが、核融合については粒子交換の効果がどのように重イオン間のポテンシャルを変えるかについての知見が得られた。
永目 諭一郎
Radioisotopes, 44(9), p.677 - 678, 1995/00
核分裂研究での最近のトピックスの一つである二重モード核分裂について解説する。重アクチノイド元素の自発核分裂で得られた最初のデータならびに、原研・都立大グループにより初めて確認された軽アクチノイド領域での二重モード核分裂研究を紹介する。更にこれらのデータをもとに、質量分割に至る複数の核分裂経路の可能性についても述べる。
岩本 昭
Z. Phys., A, 349(3-4), p.265 - 268, 1994/00
核分裂過程は、数百のハドロンから成る1つのクラスターが自発的に2つのクラスターに変化する大規模な組替え反応である。現在まで有効で計算可能な多体論的模型がない為、幾つかの集団座標(変形パラメーター)を導入してその空間での力学を解くという方向で研究されてきた。自発核分裂の場合はそれゆえ多次元空間でのトンネリングに問題は帰着する。半古典論としてのWKB法は1次元では確立しているものの、非可積分系の多次元版は大変難しい。ここでは、自発核分裂の場合に零点振動エネルギーが核分裂障壁の高さに比べはるかに低い場合には、多次元のWKB法が構築できることを示す。さらにこの方法の近似としての断熱近似法の可能性を議論する。
not registered
PNC TJ1609 92-003, 54 Pages, 1992/03
核燃料サイクル施設から放出される放射性廃棄物の環境影響評価は、これまでソースターム、放射性物質の環境での移行等を考慮したモデルにより評価されているが、移行に大きな影響を与えると考えられる物理・化学形態に関する考慮はなされていない。そこで、より現実的な評価を行う観点から、施設から放出される放射性廃棄物の物理・化学形態及び環境中での物理・化学形態変化について調査し、環境影響評価に与える影響について研究を行った。
松延 廣幸*; 奥 岳史*; 飯島 俊吾*; 内藤 俶孝; 増川 史洋; 中嶋 龍三*
JAERI 1324, 260 Pages, 1992/01
使用済燃料の貯蔵・輸送及び取扱いに係わる遮蔽安全性の解析に非常に重要な(,n)反応及び自発核分裂による中性子収率データを収集し、評価して推奨値を得るとともにその精度を評価した。(,n)反応による中性子収率は主に実測データに基づくもので、データ間の不一致については、NakasimaやHeaton等による評価を参考に検討した。実測されていない中性子収率については(,n)励起関数の理論値及びZieglerの阻止能の評価式を用いて計算した。自発核分裂による中性子収率については、S.Ramanによる推奨値を採用した。また中性子エネルギースペクトルも収集した。これらのデータは、このデータ・ブックに理論説明とともに収録してある。このデータ集を用いることにより、種々の構成物質からなる体系の中性子生成データが得られる。
五藤 博; 春山 滿夫; 河村 敏秀; 高瀬 操*
KEK-PROC-91-5, p.116 - 124, 1991/07
すべての相隣子中性子検出パルスの時間間隔分布を計数記録する方式のパッシブ中性子法について、製作した検出装置および検出法の原理を説明し、ついで、実験結果を紹介し、最後に、検討結果を述べた。検討内容は、(1)モンテカルロ法による中性子検出効率の計算と実験結果の比較、(2)組合せ理論による同時計数効率の計算と実験結果の比較である。中性子検出効率の計算は、MCNPによって行い、実験結果とよい一致を見た。組合せ理論による同時計数効率の計算は、計数率が大きい場合を除いては実験結果とよく一致した。計数率が大きい場合には、確率過程論にもとづいて導いた理論式が、実験結果をよく説明した。
五藤 博; 春山 滿夫; 河村 敏秀; 高瀬 操*
放射線検出器とドシメトリィ, p.41 - 43, 1991/00
この報告では、まず、製作した検出装置および検出法の原理を説明し、ついで、実験結果を紹介し、最後に、検討結果を述べる。検討内容は、(1)モンテカルロ法による中性子検出効率の計算と実験結果の比較、(2)組合わせ理論による同時計数効率の計算と実験結果の比較、(3)確率過程論による時間間隔分布の計算と実験結果の比較である。中性子検出効率の計算は、MORSEおよびMCNPによって行い、いずれの結果も実験値の約1、3倍になっている。組合わせ理論による同時計数効率の計算は、計数率が非常に大きい場合を除いて実験結果とよく一致した。また、時間間隔が計算できるようになって、実験結果が詳細に検討できるようになった。
臼田 重和; 梅澤 弘一
放射線, 16(1), p.73 - 81, 1989/00
アクチノイド核種の自発核分裂部分半減期を精度よく測定することは、原子核の安全性の研究のみならず、使用済燃料の臨界安全性、中性子遮蔽等においても重要な課題である。本報では、マイカ検出器を用いて自発核分裂数を絶対測定するとともに、アクチニド核種の自発核分裂部分半減期を測定する方法を論じた。1例としてCmの自発核分裂半減期を測定し、さらに、他核種への応用の可能性についても言及した。
木村 貴海; 小林 義威; 吾勝 常勲; 五藤 博
Appl.Radiat.Isot., 37(2), p.121 - 125, 1986/00
アクチノイド酸化物(PuOとAmO)から、アクチノイドの自発核分裂により放出される中性子と、アクチノイドからの粒子と酸素との(.n)反応により放出される中性子を区分して測定した。その結果、測定した自発核分裂からの中性子収率は自発核分裂の値と半減期から計算した値と実験誤差の範囲内で一致した。一方、測定した(.n)反応からの中性子収率は、stopping power と酸素の thick target yield から計算した値より約10%大きな値であった。この原因は計算に使用した thick target yield の精度に問題があると考えられる。
上野 馨; 星 三千男
Isotope News, (381), p.2 - 7, 1986/00
ネプツニウムから109番元素までの諸元素につき、研究の現状および将来展望を示した。とくにダウンストリーム関連超ウラン元素と超重元素の研究に力点を置いた。
上野 馨
未来産業技術, p.404 - 414, 1977/00
超ウラン元素を ?.発見の歴史; II.製法; III.利用; IV.原研における研究 の各項目に分けて概説したレポートである。
青木 利昌*; 湯本 鐐三; 笹島 秀吉*; 福田 章二*
PNC TN841 75-37, 61 Pages, 1975/09
PURSEは主としてプルトニウム燃料の各放射線強度およびガンマ線エネルギ分布を計算するためにプログラムされた。このコードは同時にウラン燃料についても計算できる。対象とした崩壊系列はプルトニウムの娘核種が存在するウラン系列、プルトニウム系列、トリウム系列およびネプツニウム系列の全崩壊系列を包含している。これら4崩壊系列内の全72核種からのアルファ、ベータ、ガンマ線のキュリー数、放出エネルギを時間の関数として計算する。ガンマ線に関してはエネルギを最大15群まで取ることができ、各群ごとの全エネルギおよび平均エネルギが計算される。また、中性子発生数に関しては、自発核分裂および酸素との(アルファ.n)反応からの中性子発生の和として計算される。PURSEはCDC6600用に作成され、計算時間は1ケース約1分弱である。
松岡 理*; 上野 馨; 川島 勝弘*; 榎本 茂正; 小林 昌敏
Radioisotopes, 24(4), p.262 - 272, 1975/04
CF-252の発見の歴史、合成法、核的特性一特に自発核分裂に注目して-および化学的性質を示した総説である。
浅井 雅人; 塚田 和明; 廣瀬 健太郎; 豊嶋 厚史*; 富塚 知博*; Chiera, N. M.*; 伊藤 由太; 牧井 宏之; 永目 諭一郎*; 西尾 勝久; et al.
no journal, ,
中性子過剰フェルミウム同位体Fm,Fm及びローレンシウム同位体LrをそれぞれEs標的を用いた重イオン多核子移行反応及びCm標的とNビームを用いた重イオン核融合反応で合成し、それらをオンライン同位体分離装置ISOLで同位体分離した後、自発核分裂を測定した。Fmの自発核分裂の質量分布が非対称分布なのに対してFmでは非常に分布幅の狭い対称分布であることを確認し、過去の実験結果を再検証した。一方Lrでは対称分布と非対称分布が混在している様子が観測された。質量分布と全運動エネルギー分布の測定結果からこれらの分裂メカニズムについて考察した。
高松 邦吉
no journal, ,
日本機械学会関東支部茨城ブロック主催で、茨城大学工学部機械システム工学科の大学1年生向けに開催される、第19回学生のための"なるほど"技術者講演会において、原子力機構(JAEA)の技術者のキャリアパス(仕事の話、技術の話)と題した講演を行う。